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特別解説の充実が魅力 - 沈黙のWebライティングを読む【感想】

「沈黙のWebマーケティング」の続編、「沈黙のWebライティング—Webマーケッター ボーンの激闘—」を読みました。

前作はWebマーケティングについて、今作は題名のとおりWebライティングについてです。
沈黙のWebマーケティングの感想についてはこちら

ウェブサイトやブログを書いている人にとっては興味のある1冊ですが、それ以外のウェブを利用しているだけの人にとっても興味深い作品でした。

沈黙のWebライティングとはどのような本か

基本的な本のつくりは前作同様です。

会話形式のストーリー。

ストーリーの中で主人公のWebマーケッター「ボーン」がWebライティングを指導するという形です。

会話形式で口語で書かれているストーリーは話が頭に入りやすく読みやすいく、余計な描写がない分スッキリとしています。

今回のテーマでもあるWebライティングとは、国語の勉強的なライティングではなく、何をどのように書けばいいのかについて書かれています。検索で上位表示させるためにどうすべきかも踏まえて教えてくれます。

前作同様に、ストーリー部分はネットで無料で読むことができます。

書籍化にともない、ストーリーのエピローグと特別解説「ヴェロニカ先生の特別講義」が追加されています。エピローグもいいですが、特別解説がこの書籍の素晴らしいところなので、ネットでストーリを試し読みして自分に合うと思ったら書籍を購入することをおすすめします。

Kindle版は、Kindleで読むには文字が少し小さいので、できれば書籍版を購入するのがおすすめです。

沈黙のWebライティングのストーリー部分はこちらで読めます。
沈黙のWebライティング - Webマーケッター ボーンの激闘 -

書籍化で追加された特別解説がいい

前作と比べ、難しく感じました。

特に「ヴェロニカ先生の特別講義」は内容が充実しているので読み応えがあります。

これだけをまとめたとしても、いい書籍になると思います。

エピソードの終わりにそのエピソードで習ったことを特別解説でおさらいするという流れなので、「エピソード - 解説 - エピソード - 解説…」と進んでいきます。

通して1度読んだあとは、特別解説を読み返して復習したくなります。このとき、解説がとびとびなのが読みにくく感じてしまいました。

まあ、それだけこの特別解説が充実していて何度も読み返したいものだということです。

Webライティングに興味がない人でも興味が出る

この本、このシリーズのいいところは、会話形式で読みやすいところです。

ウェブサイト制作やブログを書いている人はもちろんのこと、ウェブを利用しているだけの人にとってもいいのではないでしょうか。

ウェブは誰もが使っています。そういったユーザー側の思考や行動を分析し、予測、行動しているのがウェブマーケティングやウェブライティングです。

ユーザーが普段何気なく行動していることをなので、話題がとても身近でなおかつ納得がいくものばかりです。

例えば、「検索する人は検索ワードの答えを求めている」だとか、「検索した人が他のページを調べる必要ないように情報を網羅する」といった、ユーザー目線の考え方が必要というのは、単なるユーザーからも「そうなんだよ」と納得できるものではないでしょうか。

他にも、ウェブライティングの基本としてよくあげられるのは、「結論を始めに書く」「難しい言葉ではなく分かりやすい言葉で」「流し読みする人にも伝わるように最後にまとめを書く」というのもありますが、いずれもユーザーとしては行動が読まれていると感じるものが多いです。

ユーザーが普通にやることでも、作る側になるとユーザーの気持ちが分からなくなることがあります。要は気づいていないという状況。

それをこの本を読むことで再発見できる、そんな1冊です。

次回作があるなら

マーケティング、ライティングと続き、次回作はどんなことをテーマにするのか楽しみです。

今後の動きに注目です。

何も知らずにKindle版を買ってしまいましたが、文字の小ささや読み返しのしやすさから、書籍版を購入すればよかったと多少後悔しています。

次回作が出たら今度は書籍版で。

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