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短い文章に独特の世界観 - 壇蜜日記0(ゼロ)を読んで引き込まれる【感想】

短い文章で読む人を楽しませることは難しい。

Twitterを思い浮かべてみてください。

Twitterでは140字の制限の中でツイートしなくてはいけません。
やっている人は分かると思いますが、140字以内におさえることは意外と難しい。

伝えたいことを詰め込むと字数制限をオーバーし、字数を少なくすると「スタバなう」のようなつまらない内容になってしまいます。

ですが、短い文章でも楽しいツイートをする人がいて、これはもう才能だなと感心することがよくあります。

そんな中、今年はじめて読んだのがグラビアなどで活躍しているタレントの壇蜜さんが書いた「壇蜜日記 0(ゼロ)」です。
彼女もまた、短い文章で楽しませてくれる才能を持っていました。

壇蜜日記 0(ゼロ)の内容と感想

「壇蜜日記 0(ゼロ)」はグラビアなどで活躍している壇蜜さんが書いています。

もともとは「壇蜜日記」という本が先に出版され、この「壇蜜日記 0(ゼロ)」はそのあとに出た本です。
内容は「壇蜜日記」執筆のきっかけとなった月刊文藝春秋「この人の月間日記」、週刊文春「阿川佐和子のこの人に会いたい」の記事、直木賞作家桜木紫乃さんとの対談「魅せる女の流儀」、「壇蜜日記」の一部が収録されています。
はじめて壇蜜さんの本に触れるにはとてもいい内容です。

日記と聞くとその日あった出来事をダラダラと書いている、他人に見せられないようなものを想像するかもしれませんが、壇蜜日記は少し違います。

壇蜜さんの日常が彼女の独特な感性と表現で200字程度でつづられています

長々とつまらない日記を読ませられるなんてことはありません。
何気ない日常ではあるものの、日々の出来事を記録するだけでなく、そのときに彼女が感じ考えたことを彼女の言葉で書かれています。
いつのまにか壇蜜ワールドに引き込まれます

本書は日記。

ストーリーがあるわけでも、身になるような何かがあるというわけではないかもしれません。
ですが、短い文章にまとめられたこの「日記」がいい。彼女に興味が出てくるくらいに。

作家壇蜜にハマりそう

テレビで壇蜜さんを見たときの印象は、きれいで艶のある謎な人。
言葉遣いも特徴的、バラエティ番組に出ても出しゃばらない、敵を作るような毒を吐かない、地に足の着いた人。

多くのグラビアアイドルとは違う存在感を感じていました。

嫌いじゃないけど、特に好きなわけではない。

しかし、彼女の日記を読んで、印象のベクトルは変わりませんでしたが、彼女に対する興味を強く持つようになりました。

壇蜜さんはブログをやっています。

いままで芸能人ブログには全く興味がなかったものの、この本を読んだのをきっかけに壇蜜さんのオフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」をチェックしました。

驚くことにほぼ毎日投稿しているようです。

内容は「壇蜜日記」に通じるところがありけっこう好きかも。
ブログを読んで面白いと思えるのであれば、「壇蜜日記」も読んでみるといいかもしれません。ですが、このブログの問題点はページを開くと壇蜜さんの画像がドンと大きく表示され、読んでるこっちが照れてしまうこと。もし、後ろから他人に覗かれてたら勘違いされてしまうかもしれないです。

あまり興味がなかったにもかかわらず、興味を持ってしまった私はこの本に続き「壇蜜日記」「壇蜜日記2」「壇蜜日記3」と読み進めてしまいそうです。

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