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イライラした話

病院の待合室で出会ったイライラし女の子に救われた話

2017-01-07

普段、生活する中でちょっとしたことでイライラする事があります。

そのときはイライラしていても、振り返ってみると以前とは違う感情が湧き上がってくるもの。
あんなことしなければよかった、こんな風に言い返せばよかった、イライラするほどのことでもなかったな、など反省することも多いです。

イライラエピソードは話題としておもしろいこともありますが、そこから学ぶことも意外とあるもの。

ネタの記録と反省のために残しておきたいイライラエピソードを1つご紹介します。

舞台は街の小さな病院

あれは、私が風邪をひいて数日経ったとき。
つらい時期は越えていたものの、なかなか完治せず、薬に頼ろうと病院に薬をもらいに行ったときのことです。

その病院は街の病院で、待合室はギチギチに詰めて座れば40人は座れるかなという規模でした。
街の病院だと靴を脱いでスリッパに履き替えるというところもありますが、その病院は土足で大丈夫な病院です。

病院なのに土足だとウイルスの問題とかないのかな。
でも大きな総合病院も土足だし大丈夫なのか。

頭が多少ボーッとしている中、どうでもいいことを考えながら待合室で座って待っていました。

その日は、待合室に20人程度。
小さい子どもから大人まで、風邪の人や予防接種の人などが来院していました。

2歳くらいの男の子とお母さん

すると新たに男の子とそのお母さんが来院しました。

男の子はまだちゃんと話せない年齢(2,3歳くらい)で、待合室にある熱帯魚を見ながら「あー、うー」と元気にしていました。
お母さんはというと、どこか不機嫌そう、もしくは疲れていそうに見えます。

私をイライラさせたのはこのお母さんでした。

このお母さん、子どもが遊んでいてもスマホをずっと見たままでした。

すると子どもは待合室のイスの上に土足であがります。
熱帯魚の水槽を見るには、イスの上の方が見やすかったんでしょう。

お母さんはスマホをいじり続けます

ようやく気づいたお母さんは、子どもに「クツを脱ぎなさい」とイライラしながら注意します。
ですが、子どもは止めません。お母さんはスマホに戻ります。

まだちゃんと話すこともできないくらい小さい子に、一言注意したところで止めるわけもなく形だけの注意のように見えました。

このことが私をイライラさせてくれました。

そのときに思ったこと

子どもが大きな声を出したり、遊びまわること自体は「しょうがないなぁ」で私の中で処理できます。

ですが、こういった親を見ると「ちゃんと止めさせないとダメだよ」と思ってしまいます。

小さい子をしつけるのは大変だとは思います。
あまりやりすぎて、子どもが大声で泣くリスクを考えているのかもしれないとも考えました。

だとしてもです。
家の中ではありません。病院です。
もう少し子どものことを見てあげて欲しいと思うんです。

百歩譲ってイスの上に登るのはいいとして、お母さんがクツを脱がしてあげればいいのに。
とりあえず、スマホを止めればいいのに。

イライラします。

絵本を読む女の子の画像

救いの天使の登場

いつになったら止めさせるんだろうと冷ややかな目で観察していると、そこに救いの天使が登場しました。

近くで絵本を読んでいた幼稚園児くらいの女の子が、土足でイスの上に立っている男の子に気づき声をかけました。

イスの上にクツで登っちゃダメだよ

救われました。
周りの大人が注意できない中、その女の子の純粋な言葉が私のイライラを吹き飛ばしてくれました

それを聞いた男の子は何も分かっていない様子。
男の子のお母さんは「ほら、ダメだって言ってるよー」と男の子をに注意します。

結局、男の子はイスの上に立つのに飽きて他の遊びをはじめました。

こんな小さい女の子が注意できることを、親のあなたができないってどういうことなの?
イライラは消えましたが、少し寂しい気持ちになりました。

いま振り返ると

いま思うことはお母さんって大変なんだろうなということ。
明らかにあのお母さんは疲れているように見えました。

子育てに疲れていたのかも。
もしかしたら旦那さんとも「私だって子育てで大変なんだから!」みたいなケンカでもしているのかも。

そんな妄想が湧いてきます。

とはいえ親が注意できず幼稚園児に注意されるというのは恥ずかしいこと。

自分だったらどうするか。
さすがに大人がでしゃばって注意することがいいとは思いません。
昔はよくいたとされる、他人の子どもを怒ることができる大人が、いまの時代も通用するとは思えないからです。

しかし、少なくとも自分に近い子ども(例えば自分の子どもや親戚の子ども、友達の子ども)には常識的なことを教えてあげれるようになりたい

よその人から言われるなんてことにならないように。

それにしても、あの注意した女の子の親は立派だな。
女の子もその親も素晴らしいと思いました。

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