最近、店員さんにタメ口で話すことがある。
特に意識しているわけではなかったけど、止めたほうがいいと指摘されて気が付きました。
確かに自分が店員さんだったら嫌かもしれません。
指摘されてからというもの、直すように気をつけてはいますが、ついついタメ口になってしまっていることがあります。
これっておじさんになってしまったという証拠なのかもしれません。
なぜタメ口で話すのか
なぜタメ口で話してしまうのか考えてみました。
基本的にタメ口になってしまうときは、相手は年下の店員さんのことが多いです。
年配の方に対してもたまに出てしまうことがありますが、頻度としてはそんなに多くはありません。
もちろん、威圧した話し方というわけではありません。
例えば、「お箸もう一膳付けてくれる?」とか「あ、ちょっと待って」といった感じで、やわらかくフレンドリーに話しているつもりです。
しかし、この「フレンドリー」だとか「親しみを込めて」というのが問題です。
もしかしたら、どこかでこれがカッコいいと思っているのかもしれません。もしくは、相手の方が立場が下だと感じているのかもしれません。
こう考えると、タメ口で話すことがとてもカッコ悪いことだとよく分かります。
なぜなら、いい年した大人の男性が、他人から「カッコつけてる」だとか「店員さんを下に見ている」と思われているということだからです。
本人はそうじゃないと思っていても、第三者がそう誤解してしまう可能性があるということです。
そもそものキッカケを思い出す
いつからタメ口で話すようになったのかは覚えていませんが、キッカケとなるエピソードは思い出せます。
あれは私が20代の頃。
そのときの先輩社員が相手が年下でも年上でも関係なくタメ口で話せる人でした。
その人は感じのいい人で、誰とでも仲良くなれる人でした。
仕事もしっかりとしていて、タメ口であっても感じの良い印象を与える人でした。
私はこの人に憧れたのかもしれません。
もう一つ、思い出すのは20代前半の頃にした年下の子とのデートです。
お店で商品を買ってお金を支払ったときのこと。
アルバイトの高校生らしき店員さんが慌ててお釣りを多くくれたんです。
私は「ゆっくりでいいよ」と声をかけました。
このときの光景が一緒にいた女性には良かったらしく、あとになって「なんかいい感じだった」と言われました。
「タメ口がいい」とは言っていなかったので実際は違う何かが「いい感じ」だったのかもしれません。
しかし、そのとき私はタメ口のフレンドリーなのが「いい感じ」だと解釈していました。
こういったことがキッカケで店員さんにフレンドリーに話しかけるようになった気がします。
いま店員さんに対するタメ口に思うこと
やっぱりタメ口はダメだなと。
自分がどう思っていようと、相手だったり周りの人がどう感じるのかを考えれば答えは出ていますよね。
カッコ悪いし、嫌なおじさんっぽいです。
ちなみに、私がタメ口で話すのを止めるように指摘してくれた人が、キッカケのところで紹介した「いい感じだった」と言ってくれた女性なんです。「え?あのときいい感じって言ってくれたよね?」と聞くと、「記憶にございません」との返答でした。
いい年した大人として、店員さんに対して今後は紳士的な立ち振舞を心がけたいところ。
落ち着いた低いトーンで「ありがとうございます。」と言って立ち去る紳士になりたい。
追記:
この話を友人にしたところ、タメ口は別にいいという意見がありました。おそらくその友人は、お酒を呑む場で年配の方が店員さんといい感じに話している光景を想像しているようです。お酒を飲む人にとってそういった光景に良さを感じるというのも分かります。ですが、これもカッコよくはないと思っています。
なぜなら、単に酔っ払ってタメ口で店員さんにからんでいるだけにも見えるからです。実際そうじゃなくても、そう見えてしまうことが問題なのです。
なので、この記事を読んで「別にタメ口でもいいでしょ」と思った人は、タメ口で話しかけられた店員さんの立場や周りの人がどう感じるかということも考えてほしいのです。それでも「タメ口でいいでしょ」となるのは自分本意なおじさんに感じませんか?
※ここで書いたのは、関係性が気づけていない店員さんとのやり取りの話です。