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ブログ飯がおいしいかは知らないが個性を収入に変える考え方は学びたい【感想】

「ブログ飯」をご存知でしょうか。

ブログ関連の書籍といえばこの本を思い浮かべる人も多いでしょう。

初版は2013年だというのに、Amazonのカテゴリーによっては売れ筋ランキングで今でも上位にあがっているこの書籍。
読んでみたいとは思っていたものの機会を逃していたがやっと読むことができたので感想を書いておきます。

ブログ飯という夢を見させるタイトルに注目がいきますが、サブタイトルである「個性を収入に変える生き方」を実践する上で、どのような考え方をするべきかが参考になる本でした。

ブログ飯とは

ブログ飯は「ブログで飯を食べる」、つまりブログを運営することで収益を得て生活していくということ。
著者の染谷昌利さんの体験をもとにしたブログ論が綴られています。

染谷さんについては公式サイトで次のように紹介されています。

12年間の会社員生活を経て、インターネット集客、ブログメディア収益化の専門家として独立。行政機関のアドバイザー、企業のウェブサイトのコンテンツ作成パートナー、パーソナルブランディングやネットショップなどのコンサルティング業務も行う。

染谷昌利公式ブログ(http://someyamasatoshi.jp/)より

もう単なるブロガーではなくなるくらいいろいろな実績を残しているようです。
ちなみに、染谷さんは2016年8月には「世界一やさしい ブログの教科書 1年生」という本も新しく出しています。これもまた機会を見つけて読んでみたいなと思っています。

このブログ飯、初版は2013年にも関わらず2016年になってもカテゴリーによってはAmazonの売れ筋ランキングで上位に入っています。
ブロガーのバイブル的書籍としても紹介されていることも多く、この本を読んでブログ飯生活を夢見る人も多いことでしょう。

印象と内容のギャップ

最初この本について知ったのは誰かのブログで紹介されたからでしょう。
その時の論調は「ブログ飯にあこがれてー」というようなものだったと記憶しています。

なので、これはきっと夢のある、「ウェーイ!ブログで生活してるぜぇー!」的な本なのかなという風に思っていました。
ブログをやってる人にとって、この手の成功体験は聞いてみたくなる、夢見たくなるものです。たまに、人の人生を狂わせるという批判も受けることもありそうですが、個人的には夢のある内容は大好きです。

こういった思い込みは読みはじめて早い段階で間違いだと気づきます。

この本は上に書いたような、夢見がちな「ブログ生活isパラダイス」的内容ではありません。
むしろ地味なしっかりとしたブログ論が中心となっています。

体験談中心に書かれているのは1章の40ページ。
第1章では染谷さんがどのようにしてブログで生活できるようになったかが書かれています。
ブログとの出会い、どのようなブログを運営してきたか、なぜ仕事を辞めてブログを本業としたのかなど、今に至るまでの状況と感情が紹介されています。暗黒時代からブログ飯に至るのが突然過ぎて、誰もが再現できるかというとできなさそうな気もしますが興味深い内容でした。

2章以降はブログ論。
実践的というか、なんというか。根幹に据えておきたい内容がここには書かれていました。

独自性の大切さとそれを養うためのこと

「ブログ飯」というキャッチーな言葉が取り上げられるのはしょうがないことですが、この本で言いたいことはサブタイトルにある「個性を収入に変える生き方」というところにあると感じました。

「ブログ飯=ブログで収益をあげ生活する」というブログをやっている人にとっては夢の様な話にはどうしても目が行きます。だから、この本のことを勘違いしていたわけです。
ですが、この本で言いたいのは「ブログ飯って最高でしょ!」ということではなく、個性を伸ばし、独自性を出すことでそれを収入に変える考え方が大切だということなのでしょう。

本の中では、それぞれの個性についてや独自性、オリジナリティが大切だということが散りばめられています。
そのためにはどういった考え方、視点を持って生活することが大切ということも。

これはブログをただ何となくやっている人、これからブログを始めたいと考えている人にとっては参考になるのではないでしょうか。
今の自分にとっても、忘れずに根幹の部分においておきたい考え方だと感じました。

奥様の力

この本を読んでて面白いのは、染谷さんの奥様の存在です。

「会社を辞めてブログで食べていく」なんて多くの奥様方は反対するでしょう。それを許した染谷さんの奥様。第1章あたりでは「楽天的な奥さんだな」程度の印象だったのですが、この本を読み終える頃には「この奥様が主人公だったか」との印象に変わっていきます。

きっと人間としておもしろい奥様なのだろうなぁと。

最初の1冊におすすめ

1人のブロガーがどのようにしてブログで食べていけるようになったか。そのためのブログ論を楽しんで読むことができました。130ページ程度なのですぐに読み終えることができる。

ブログを書くことに興味がある。書いているけど収益につながらないという人は読んでみると参考になると思います。

基本的に、ブログについてのノウハウ系の本は同じようなことが書かれていることも多いです。なのでブログを始める前に何冊もブログノウハウ本を読み漁る必要はなく、何か1冊をしっかり読む方がいい。

そんな最初の1冊としてこのブログ飯は最適だと感じました。しっかりとした考え方を初めに学べる本です。
3年も前の本なのに今も変わらない大切なことが書かれています。

また、ブログをやっていない、興味がない人にとっても、読み物として面白いし、個性を収入に変えるという考え方はブログ以外のいろいろなことに応用できるでしょう。

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