榊祭りという名前は外でも見かけますが、ここで紹介するのは長野県佐久市望月で開催される榊祭り。
信州の奇祭とも呼ばれるこの祭り。佐久市観光協会の公式サイトでは次のように紹介されています。
火と榊によって一切の不浄を払い浄め、五穀豊穣や無病息災を祈る、荒々しくも幻想的な火祭りです。
山から松明(たいまつ)を持ち駆け下り、松明を川に投げ入れる。榊の神輿を大きくあおりぶつけ合う。迫力が魅力のお祭りです。
榊祭りが開催される8月15日は長野県諏訪市で諏訪湖花火大会が開催されにもかかわらず、当日は多くの人が集まり、人がごった返します。それだけこのお祭りに中毒性があるということ。ぜひあなたも一度は訪れてみてください。
ここでは長野県佐久市望月で開催される榊祭について紹介します。また2020年の開催について、新型コロナの影響についても紹介します。
お祭りの内容・見どころ
信州の奇祭「榊祭り」の見どころを紹介します。
動き、声、音、写真では伝わらない良さがあるので、ぜひ現地で体感してください。
子ども神輿
オープニングセレモニーが終了すると始まるのが子ども神輿。
大人が担ぐ神輿の小さい版?榊でできた神輿を子どもたちが担ぎます。
お昼の日差しがキツく暑い中、お囃子を演奏し、お神輿を担ぎ望月町をまわる子どもたち。頑張ってます。
たいまつを持って駆けおりろ!
日が落ち、時間になると山からたいまつを地面に叩きつけながら駆け下りてきます。
はじめは子どもたち。そして青年・大人たち。
よい!よい!の掛け声とともに駆け下り、たいまつを上下に振りまわす。迫力があります。
駆け下りてきた後はたいまつを川へ投げ入れます。この光景はとてもきれいで、榊祭のポスターなどでもよく使われる注目ポイントです。たくさんの人がこの瞬間をおさめようとカメラをかまえています。
民謡流し
たいまつが終わる頃に始まる民謡流し。
メインの通りを民謡にあわせて踊り歩きます。
道の両脇には屋台。行き交う人々。そんな中、一列に並んで踊りながら進む民謡流し。空には花火も打ち上げられます。
この頃には道に人があふれかえり思うように歩けなくなるので、お子さんをお連れの場合は目を離さないように要注意です。
榊神輿のぶつかり合い
赤、白、青、緑と色分けされたチームごとに1つずつ、計4つの榊神輿が町をまわります。
ポイントごとに行われる神輿のぶつかり合い。
神輿を前後に大きく振り合い、ぶつけ合う。電線に榊がひっかかっても、道が狭くてもお構いなし。一心不乱にぶつけ合う神輿が大迫力で圧倒されます。
獅子舞
獅子が舞います。
こちらも神輿と同じようにポイントごとで舞いながら町を移動。いろいろな場所で獅子舞が見れます。
4体の獅子がお囃子と掛け声に合わせ舞うのですが、統一感もあり掛け声の迫力もあり素晴らしい。
夏らしさが詰まったお祭り
上で紹介した見どころ以外にも、もちろん夏祭りらしいポイントはおさえています。
屋台はメインの通りの両脇に立ち並び、定番の焼きそばやたこ焼き、くじの屋台をはじめ基本的なものは出店しています。僕は毎年牛串とフライドポテトとタイヤキを購入するのが恒例。屋台での食事は祭りの醍醐味の一つですね。
また、祭りの途中に花火も打ち上がります。花火大会とは違った、祭り中の夜空に光る花火。目の前を見なきゃいけないし、空も見上げなきゃいけないしで大忙しです。
榊祭さえ見に来ればきっと夏を満喫できます。
2020年は開催される?新型コロナの影響は?
2020年は新型コロナウィルスが猛威をふるい、密閉密集密接を避けるなど新しい生活様式が求められるような状況。
どうしても密集密接してしまうためお祭りの開催について心配に感じる人も多いはず。
実際、同じ佐久市のお祭り臼田小満祭(5月17日開催予定だった)や岩村田祇園祭(7月中旬開催予定だった)は開催中止が発表されています。また、榊祭りと例年同じ日に開催される諏訪湖の花火大会も中止が決定。
そして榊祭り。
2020年は中止が決定したようです。
(佐久市内のイベント・行事の中止状況について|佐久市観光協会 )
残念ですが2021年の開催を待ちましょう。
榊祭の概要
名前 | 榊祭り |
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場所 | 長野県佐久市望月 |
日時 | 毎年8月15日 14時頃から23時頃(目安です) 昼間は子ども神輿、夜から本格的な祭り、屋台は夜から |
見どころ | たいまつ、神輿、獅子舞 |
参考サイト | 佐久市観光協会|公式 |
場所は佐久平駅から30分程度。アクセスがいいとは言えません。
当日は道が混むことが予想されるので時間に余裕を持って行動することをおすすめします。